杉橋養鶏所

杉橋さんの絶品卵を"いただきます"

今回は埼玉県・新三郷で養鶏場を営む杉橋さんへインタビューを行いました。私たちの食生活にとても身近な「卵」の生産について、みなさんはどれくらい知っていますか?杉橋さんからお伺いした卵生産の裏話をご紹介致します。

養鶏は飼料が"命"

こちらの養鶏場には約1万羽の鶏を飼育しています。冬場の養鶏場がシートで覆われているのは寒さ対策のため。気温が下がると体温を作るために鶏が飼料(エサ)を食べすぎてしまうそうです。中央に見えるタンクの中に鶏の飼料が詰まっています。

養鶏において飼料は命だそうです。卵の味や色は飼料の配合次第で変化します。しょっぱくなったり、白身のとろみが変わったり、黄身の色が変化したり…。例えば、赤パプリカや蟹の甲羅などを食べさせると黄身は赤くなるそうです。

同じ鶏でも飼料を変えると、1週間後には全く異なる味や色の卵を生むそうです。飼料の配合をいろいろと試し”最高の味”を追求するそうです。

杉橋さんの卵の特徴は?

杉橋さんの養鶏場では「すぎはしのオリジナル配合飼料」を特注しており、ビタミンEが一般卵の10倍以上で甘みとコクが特徴です。抗生物質や抗菌剤は使用せず、より自然に近く高品質なため、軽度の卵アレルギーの方であれば症状が出ないこともあるんだとか。卵の味や色みの違いに各養鶏場のこだわりや好みが反映されていると思うと、より一層味わい深く感じますね。

実際に杉橋さんの卵を購入し、いただきました。甘みのある綺麗な黄色の黄身と少し金色かかった白身が特徴の絶品でした。杉橋さんのこだわりが詰まったブランド卵「きみ&ぼく」、”ごちそうさまでした”。

インタビューにもとても気さくに快く応えてくれた杉橋さん(右)。生産者としての強いこだわりと想いを持ちつつも、謙虚で飾らない姿勢に惚れ込んでしまいました。改めて、ありがとうございました!

【番外小話】〜養鶏場に来る前とその後の鶏事情〜

多くの場合、養鶏場で卵を孵化させることはなく、孵卵場で孵ったヒヨコが養鶏場に送られてきます。そして養鶏場に来るのは全てメス鶏。ヒヨコの段階で選別が行われ、卵を産めないオスは殺処分となりメスの飼料などになるそうです。養鶏場に送られたメス鶏は半年弱で卵を生むようになります。その後、1〜2年間の採卵期間を経て役目を終えると、廃鶏業者に渡り食肉用として私たちの手元に届きます。

ちなみに、採卵を終えた鶏は「廃鶏」と呼ばれるそうです。廃鶏は、肉食用に育てられた肉用鶏と比べると肉質が固いため、主にミンチにされて加工肉や冷凍肉、レトルト食品として利用されることが多いそうです。

卵を毎日いただく消費者として、知っておきたい生産の裏側でした。